【株の学校123・株式投資初心者入門編】エンベロープとは?

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【株の学校123・株式投資初心者入門編】エンベロープとは?

「はい、みなさんこんにちは。株の学校123講師の坪倉と申します。この動画では、株式相場で使われる色々なテクニカル指標をご紹介したいと思います。今日は、ここに書いてある“エンベロープ”と呼ばれるテクニカル分析の指標について、一体どういうものなのかを、この動画で解説していきたいと思います。

エンベロープには“封筒”という意味があります。もっというと、“筒状のもの”という意味なんですね。後でお見せしますが、それを見ると『ああ、なるほど。こういうのをエンベロープって言うんだ』と納得していただけると思います。

エンベロープは何かというと、“乖離(かいり)”を見る指標です。要するに『どれくらい離れているか』という離れ具合を表すものなんですね。株式市場では、よく『移動平均線からの乖離』を気にします。株価が移動平均線からどれくらい離れているのかということですね。株は、移動平均線からある程度離れていこうとすると、また戻ってこようとする…つまり、移動平均線に回帰しようとする習性があります。ですので、移動平均線から株価が離れすぎると、『もうそろそろ下がってくるんじゃないかな?』なんていうことを、投資家は気にするんですね。

このように、株式市場では乖離が注目されますが、エンベロープは、株価が移動平均線から何パーセントくらい乖離しているかを視覚的に確認するためのものです。『○パーセントくらい離れてきたから、もうそろそろ反転するんじゃないかな』ということを視覚的に確認するためのテクニカル指標だと思ってください。

それでは、エンベロープが具体的にどんなものなのかを見ていきたいと思います。

(チャートを指して)今ここに表示されているのは、日経平均株価です。この日経平均株価に、エンベロープを表示してみたいと思います。エンベロープというのは、こんな感じです。うねった線が複数出てきていますけど、ポイントとなるのは真ん中に通っている線です。

(線をなぞりながら)真ん中に一本、こういう線が通っていますけど、実はこれが移動平均線で、25日の移動平均線(MA=Moving Average)なんです。この25日の移動平均線を中心に上と下に2本ずつ線が出ていますが、これが何かというと、25日の移動平均線を上下に数パーセントずつずらしたものです。具体的にいうと、一番上の線は、25日の移動平均線を上に5%ずらしたもの、そのすぐ下にある線は、25日の移動平均線を上に2.5%ずらしたものです。下側の線も同様です。一番下の線は、25日の移動平均線を下に5%ずらしたもの、そのすぐ上の線は25日の移動平均線を下に2.5%ずらしたものです。

こんな感じで、エンベロープは移動平均線を上下にずらしているんですね。そして、筒状の蛇行した、このような空間を作り出すわけです。先ほど、『エンベロープは、封筒とか、包み込むといった意味があります』と言いましたが、まさに株価をこの空間に包み込んでいるんですね。

このエンベロープは、最大で5%の乖離を設定していますが、ちょっとチャートを見てください。不思議なことに、株価はエンベロープのおよそ5%くらいのところまで来ると、大体反転していますよね。多くの方がこのエンベロープという指標をどのように使っているかというと、“逆張り”で使っています。エンベロープは一言でいえば、逆張りの指標なんですね。例えば、(25日の移動平均線を)下に5パーセントずらした線をさらに下にはみ出したら、逆張りの人はここで買うんですね。『もうそろそろ、25日の移動平均線の方へ戻っていくだろう』と考えるわけです。また、(25日の移動平均線を)上に5%ずらした線をさらに上にはみ出したら、持っていた株を売るか、あるいは空売りに入るという判断をするんですね。

ここ(25日の移動平均線を下に5%ずらした線から、株価が下にはみ出している)は買いですね。で、ここ(25日の移動平均線を上に5%ずらした線から、株価が上にはみ出している)は売りですね。こんな風に、このエンベロープの上下両端を反転ポイントとみなすんです。この上下それぞれの端からはみ出したら、そこで買いに入ったり売りに入ったりするんです。このことからもわかるとおり、エンベロープは逆張りの指標なんです。

この例を見ていると、なんだか凄くうまくいきそうに思いませんか?『なるほど。じゃあ、上下両端の5%のラインで買ったり売ったりすればいいんだ』と思うんですが、そんなに簡単なものではないです。エンベロープを使ってうまくいく時と、そうじゃない時とあります。

エンベロープを説明するために使った日経平均は直近のものなんですが、これに対してエンベロープを使うと、ずいぶんうまくいっているように見えます。ですので、みなさんは、『トレードの時に、エンベロープを使えばいい』と思うかもしれません。でも、別の時の日経平均を見てみると、決してそうではないことが分かります。(日経平均のチャートをずらして)例えばこの辺なんかはどうでしょうか?25日の移動平均線から下に5%の線よりさらに下に株価が到達していますが、反転せずに、ずっと下がり続けていますね。こんな風に、反転せずに下がり続けたり上がり続けたりする時のことを、“ダマシ”と呼ぶんですが、この例では、ダマシがずっと続いていますね。こんなところで逆張りをしたら、大変なことになります。上がると思って買ったのに、どんどん下がっていってしまうわけですから、損失が膨らんでしまい、大変危険な状態になります。

他にも、この辺もそうですね。(画面を指さして)この辺は(25日の移動平均線から上に)5%の線のところで株価の上昇が止まっていますけど、いったん株価が少し下がって、その後は25日の移動平均線から上に5%の線を突き抜けてさらに上昇しています。こんなところで売ったら大変なことになります。ここで利益確定した場合は良いかもしれませんが、こんなところで空売りをしてしまったら、大変なことになります。

このように、エンベロープは万能ではないわけです。うまく機能する局面もあれば、そうでない局面もあります。特に、トレンドが強く出たときは、あまり役に立ちません。エンベロープがうまく機能する時は、株価が横ばいになっている時…つまり、保ち合いの時には比較的有効だと言えます。

今、エンベロープを日経平均で見ていますが、今度は個別銘柄でも見てみたいと思います。(画面を切り替えて)例えば、これは三菱UFJフィナンシャル・グループの株価チャートですけれども、エンベロープの上下両端から、株価が結構はみ出すんですよね。先ほどの日経平均は、結構きれいに上下5%の線の範囲内に収まります。やはり日経平均は225銘柄の平均値ということもあって、意外とエンベロープの中に収まってしまうんですよ。でも、個別銘柄は銘柄ごとに動きも違うので…この三菱UFJフィナンシャル・グループの例なんかそうですけど…全然きれいに収まっていない。長期に渡って見てみても、ほとんどエンベロープ内に収まらずに、はみ出していますよね。こういう時は、エンベロープの乖離を少し調整してあげます。

例えば、今は5%と2.5%で設定していますが、これを、上下の内側の線を5%、外側の線を10%にしてみたいと思います。どうでしょうか?(画面が切り替わって)今、上下の外側の線を、25日の移動平均線からそれぞれ10%乖離、内側の線を5%の乖離に調整してみました。どうですかね?今度はこの銘柄はエンベロープの範囲内に入ってきましたよね。日経平均に対し、株価が10%程度まで乖離すると反転するような、そんな動きになっていますよね。(チャートを移動させながら)こちらの方もそうですよね。10%まで乖離させると、比較的エンベロープの中に入ってきます。こういう銘柄もあるわけです。

別の銘柄を見てみましょう。(画面を切り替えて)これはKDDIです。このエンベロープは上下の外側の線を10%乖離にしていますが、この銘柄にとって、このエンベロープは広すぎますよね。こういう銘柄の場合、エンベロープの乖離を元に戻してみます。さっきの上下内側の線を2.5%、外側の線を5%に戻してみたいと思います。そうするとどうなるかというと、今度はエンベロープの範囲内に収まっています。

このように、『移動平均線からどれだけ離れると反転するか』というのは、銘柄ごとにクセがあります。ですので、同じ乖離率で一律に銘柄を見ていっても、ハマらないケースもあるわけですよね。しかも、強いトレンドが出たら全然役に立ちません。

まとめると、エンベロープは逆張り指標ですが、あまりトレンドのない、保ち合いのような相場では比較的有効に使えます。ただし、銘柄によって日経平均からの乖離率が変わってきますので、銘柄ごとにエンベロープの乖離率を調整する必要があります。ですので、あまり万能とはいえないテクニカル指標ですね。エンベロープをもし使うのであれば、このテクニカル指標のクセや特徴をよく知った上で調整しながら使うようにしてみてください。以上です。」

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