LINE モバイル投資サービスの狙い 独自経済圏の強化へ

「LINE」で資産運用。  新しいモバイル投資サービスが始まった。  LINE・出澤剛社長  「投資というものをもう少し、生活する人、ユーザーの人の生活圏に入れていくというところが、われわれもアプローチしたいところ」  オンライン証券会社「FOLIO」とタッグを組み、若年層などを狙って、LINEが18日から始めた新サービス「LINEスマート投資」。  株の売買などの証券取引が、スマホ上で可能になる。  LINEアプリのウォレットから、スマート投資を選択すると、個別銘柄でなく、アンチエイジングやVR、コスプレといった、時代のトレンドや個人の趣味などに合わせた、およそ70のテーマが並んでいる。  あとは、その中から投資したいテーマを選ぶだけ。  例えば、「すし」というテーマを選ぶと、すしに関連した企業10社の株式に自動的に分散投資される。  実は、この分散投資がポイント。  初心者でも、価格変動によるリスクを比較的抑えることができる。  さらに、日本での株投資は、1口につき100株からの取引が主流だが、LINEスマート投資では、1株から取引可能。  アプリから、10万円前後で投資ができるとあって、投資初心者でも始めやすい仕組み。  LINE・出澤剛社長  「日々の生活のお金の入り口になってくるというところが、われわれが狙っているところ」  「分散投資されているので、初心者・未経験でも入りやすいのでは」  「今後の計画としては、『LINE』なので、もう少し金額のハードルを下げていって、気軽に投資を体験できるということも検討していく」  生活に身近なサービスを「LINE Pay」とひもづけることでユーザーを増やし、囲い込みたいLINE。  一方、「FOLIO」は。  FOLIO・甲斐真一郎社長  「今までの証券会社は、多くの『マス』という人たちに接点がなかったと、僕は思っていて、そこの『接点作り』が今回、初めてできてきているのかなと」  「個人投資が、貯蓄が投資に変わるような施策をいろいろ打っていって、個人投資家の数を、世界水準ぐらいまでにはもっていきたいなとは思っていて」  月間7,600万人以上のユーザーを武器に、LINEを中心とした経済圏が構築できるのか、両社のタッグに注目。  新しく始まった投資サービスだが、そもそも働く人たちは、投資をしているのか、していないのか、街で聞いた。  商社勤務(30代)  「興味はありますけど、やっぱりリスク考えると、できないなっていうのが大きいですよね。勉強しないといけないじゃないですか。付け焼き刃じゃねっていうのがあります」  SE(30代)  「やるなら、勉強しないといけないなって。そのためには、時間が必要だっていうことですね。おもしろそうだなとは思います。でも、それ止まりですね」  IT関係(30代)  「今、やってないな。結婚する前にやってました。損失が出る可能性もあるので、家庭持ってからは、やめておこうかなと」  事務・自営業(30代)  「(投資のイメージは?)難しそう。よくわからない、勉強しないと駄目そうとか、失敗しそうとか、損しそうとか思います。『こうだよ』っていうのが、わかりやすかったら、やるかもしれないです」  金融関係(20代)  「来月あたりから、やってみようかなとは。リスクを負うっていう部分で、ちょっと心配なところがあります。ただ、実際に友人たちも、すでに投資をして、株の投資を行ってるので、友人たちのお話を聞いて、投資をやろうっていう決意を固めました」

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