2018《エリザベス女王杯 リスグラシュー》レース結果”NEWスタイル競馬tv”

2018/11/11 エリザベス女王杯レース映像

■レース結果 
第43回エリザベス女王杯はJ・モレイラ騎手騎乗の3番人気リスグラシューが、中団追走から最後の直線で目が覚めるような末脚を見せて差し切り勝ち。待望のG1初制覇を果たした。勝ち時計は2分13秒1(良)。鞍上のモレイラ騎手は、JRAのG1は初勝利。本馬を管理する矢作芳人調教師は、このレース初勝利となった。 

2着はクビ差で岩田康誠騎手騎乗の9番人気クロコスミア。3着は3馬身差でM・デムーロ騎手騎乗の1番人気モズカッチャン。 

■レース展開・総括 
スタートは全馬ほぼ横一線。4番プリメラアスールが押して行ったが、9番クロコスミアが交わしてハナへ行った。リードは2馬身ほどで1コーナーを通過。2番手には外からきた17番ミスパンテール。プリメラアスールはインの3番手に控えた。1馬身差の4番手に8番カンタービレ。差がなく13番ノームコアと7番モズカッチャンで先団を形成。さらに2番フロンテアクイーン。外から交わして16番コルコバード、中に5番レッドジェノヴァ。さらに12番リスグラシューが続いてちょうど中団から追走。 

2馬身差で3番レイホーロマンス、15番エテルナミノル、10番ヴァフラーム。1馬身差で6番アドマイヤリード、14番ワンブレスアウェイ。1馬身差の後方2番手に11番スマートレイアー。差がなく最後方から1番ハッピーユニバンスという隊列になった。 

前半1000m通過は61秒4で、昨年同様ゆったりとしたスローペース。クロコスミアはリードを3馬身ほどに広げ、3コーナー頂上から下り坂へ。ミスパンテール、プリメラアスール、ノームコアが先団で続き、その後ろからはラチ沿いにモズカッチャン。各馬はガッチリと押さえられて脚を溜めた。残り600mからペースアップ。クロコスミアは3馬身ほどのリードをキープしながら最後の直線へと入っていった。 

先団から追い出しにかかった人気馬のノームコアやモズカッチャンだが、懸命に追うもののなかなかクロコスミアとの差が詰まらない。替わって大外からリスグラシューが凄い勢いで接近。一団となった2番手争いからアッサリと抜け出すと、クロコスミアに襲い掛かった。外の勢いが良く、ゴール手前でリスグラシューが差し切り先頭。そのままゴールを駆け抜けた。 

リスグラシューの勝因は何といってもJ・モレイラ騎手の手腕だろう。懸念したスローペースとなってしまったが、中団あたりに位置し、ライバルを見ながら追走。道中は鞍上が微動だにせず、素晴らしい折り合いで脚が溜まった。その結果、上がり3ハロンはメンバー中ダントツ1位の33秒8をマーク。クロコスミアが逃げ切ってもおかしくない展開を、1頭だけ違う末脚を見せて差し切った。「マジックマン」と呼ばれるゆえんがうかがえる素晴らしい好騎乗だった。

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