[PR] 藤田菜七子(20)が「七夕」に新たな金字塔を打ち立てた。福島2R(3歳未勝利牝馬限定戦、ダート1700メートル)を7番人気の伏兵コパノステラートで制し、今年のJRA10勝目。同騎手は昨年JRA14勝を挙げており、女性騎手のJRA2年連続2桁勝利は史上初の快挙となった。この白星でJRA通算30勝とし、増沢(旧姓・牧原)由貴子が持つ女性騎手JRA最多勝利更新にあと5勝まで迫った。 “織り姫”菜七子を背に、好スタートを決めたコパノステラートは2番手追走。3角で一気に先頭を奪うと、最後は猛追してきたリンガスビンゴを首差で振り切った。 「積極的なレースをしたいと思っていた。楽に前の位置を取れたので、道中も凄くいいリズムで運べました。仕掛けが少し早く先頭に立ちましたが、最後まで踏ん張ってくれて、馬のおかげですね」 同馬には3度目の騎乗。昨年9月30日(2歳未勝利戦)の初騎乗では好位2番手から粘り込んでの2着。だが、続く12月28日(同)の騎乗では中団追走から伸び切れず6着に敗れていた。「長くいい脚を使うタイプだが、後ろから行っては届かない」。2度の敗戦を糧に馬の特長をきっちり把握し、冷静な判断と強気の攻めで、相棒を初勝利へと導いた。騎乗依頼した小島師も「今日は菜七子に尽きるよ」と称賛。風水師のDr(ドクター)・コパこと小林祥晃オーナー(71)も「コパに菜七子さんからのプレゼント!」とツイートして喜んだ。 これで菜七子は昨年の14勝に続き、今年もJRA10勝目。女性騎手でJRA2年連続2桁勝利は史上初だ。また、6月17日にG1騎乗が可能となる通算31勝(地方でのJRA交流競走勝利を含む)に到達したことで、デビュー5年未満の見習騎手を支援する減量恩恵が▲3キロ減→△2キロ減に。競馬界で重量1キロ差で1馬身、0秒2違うとも評されることもある中で、2キロになってのJRA初勝利ともなった。 8Rでも7番人気のロードコメットを2着に持ってきた菜七子。七夕を前にした今月3日には川崎競馬場で、短冊に「怪我(ケガ)することなくたくさん勝てますように」と願いを記した。そして、“菜七(なな)子の日”ともいうべき7月7日に、16年4月にJRA初勝利を挙げた福島の地で、2年連続2桁勝利の快挙を達成。七夕といえば、彦星と織り姫星。コパノステラートの馬名の由来も「星をちりばめた」だった。 (スポニチ) 文字サイズ 小中大 印刷 シェア コメント
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