韓国の仮想通貨取引所ビッサムが、ハッキング被害で損失を出したと主張する投資家と争っていた裁判で勝訴したと24日付のKorea Economic Dailyが報じた。
この投資家は、30歳の公務員パク氏。2017年11月30日にビッサムのアカウントがハッキング被害に合い、4億ウォン(約3940万円)を失ったとして、ビッサムを訴えた。法定通貨をイーサリアム (ETH)に両替した直後にビッサムのアカウントがハッキングに合い、4回に分けて引き出された結果、残ったのは121ウォン分のETHだったという。
争点となったのは、ビッサムが「金融サービス」企業としての責任を全うすべく、十分なセキュリティー対策をしていたか。ソウル中央地方法院(日本の地方裁判所に相当)の裁判官は、パク氏の主張を退け、次のように述べた。
「一般的に、仮想通貨は商品を買うのに使えず、価値の変動が激しいことから、現金への両替を保証するのは難しい。(仮想通貨は)主に投機的な手段として使われていて、仮想通貨取引の仲介をFSC(韓国金融委員会)の許可なく行なっている被告人に対して韓国電子金融取引法を適用することは合理的でない」
ビッサムは今年6月、ハッキング被害を受け、3000万ドル(約33億円)を盗まれた。
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