デビューから約3カ月で24勝と、順調に勝ち星を伸ばす水沢競馬の期待の新人騎手・岩本怜(三野宮通厩舎)。今後の目標と、この夏に控える『ヤングジョッキーズTR盛岡』に向けての抱負を聞いた。 小学生・中学生時代を千葉県ですごした岩本怜が、競馬を初めて見たのは船橋競馬場だった。人馬一体となって目の前を駆け抜けていく…。「間近で見て、スピードや迫力を感じて」。競馬騎手という仕事に心を奪われてしまった。 そこから2年後、願いが叶って地方競馬教養センターに入所。当初は船橋競馬所属を希望していたが、レベルが高く厳しい南関東よりも、乗り鞍の多い水沢競馬で腕を磨くことを選んだ。 そして、迎えた4月14日のデビュー戦は惜しくも5着。そこから毎日のように騎乗機会に恵まれたが、なかなか勝てずにいた。 「焦っていましたね。でも焦っても勝てない。勝ちたい、勝ちたいと思いながら乗っても、あまりいいことないなと」 結果にこだわらず、とにかく馬のいいところを引き出せるように騎乗しよう。ほんの少しだけ肩の力を抜いたことが奏功してか、4月30日、デビューから48戦目でうれしい初勝利を挙げると、そこからは順調に勝ち星を積み重ね、7月25日現在24勝。勝率は9.3%、連対率18.6%、3連対率26.7%と、新人としては十分合格点のつく立派な数字を残している。そして、注目したいのは人気薄の時の勝率だ。勝率6%、連対率14%を誇り、実に24勝のうちの半分は4番人気以下の馬での勝利となる。…
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