いよいよ今週末21日に迫った3冠最終戦、菊花賞。ダービー馬不在で混戦が予想されるこのレース、芸能界屈指の競馬ツウとして知られる草野仁さんに、前哨戦と注目馬についてお伺いした。ダンスインザダークやブエナビスタの一口馬主としても知られる草野氏。前哨戦で見極めるべきポイントと、注目している一頭の名前を挙げてくれた。 ――神戸新聞杯はどのようにご覧になりましたか? 「勝ったワグネリアンの強さと成長ぶりが目立ったレースだったが、菊へは向かわず。そこで2着に入ったエタリオウのしぶとい走りが印象に残った。1勝馬だが、(ダービーでの僅差4着を含めて)2着5回、4着2回、着外無しが示すようにどんなレースになっても地力を発揮するタイプで、混戦になると怖い1頭だ。メイショウテッコンも健闘したが、そこまでかなと思える。問題は皐月賞を勝ち、ダービーでも2着だったエポカドーロ。スタートを失敗し、リズムを崩して4着に終わったが、立て直せるか気になるところ」 ――セントライト記念はどうでしょう? 「ダービーでは力を発揮できなかったジェネラーレウーノが、体調を戻して思い通りのレースをして見せた。タイムも文句なし。自分のペースを守れたら3000mでも怖いと感じさせられた。レイデオロの弟レイエンダが2着ながらまだ上昇できそう。この2頭が目についた」 ――新潟記念を勝ったブラストワンピースについては? 「ダービーではスムーズなレースができず、僅差の5着に泣いたが、前走の新潟記念はまだ余裕のある体ながら、古馬陣を相手に豪快な勝ちっぷりを披露した。スタートで遅れ、向正面で気合いをつけたりして心配させたが、直線に入ると一気に伸びて強くなっているぞと思わせる勝ち方だった。他ではラジオNIKKEI賞2着のフィエールマンがルメール騎乗で注目されているが、あまりスケールの大きさは感じなかった」 ――今年の菊花賞の展望はいかがでしょうか? 「各馬のダービー後の成長が気になるところだが、潜在能力の大きさという点では新潟記念で古馬を粉砕したブラストワンピースに一番の魅力を感じている。池添騎手が苦労しているところを見ると、乗り難しいところがあるのかもしれない。菊花賞は関東馬16連敗というデータが引っかかるのだが、記録はいつか終止符が打たれるもの。本番で人馬一体の騎乗ができれば、栄冠に手が届く可能性は高いとみている」
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