【TPC秋山響の海外競馬解析】先週土曜(20日)に日本でも馬券が発売されたGIコーフィールドC(芝2400メートル)は、残り1400~1200メートル、そして残り1200~1000メートル地点で2度も14秒台(14秒0、14秒05)が刻まれる極端なスローペース。 これに、しびれを切らして最初に動いたのが5着のザタージマハルで、すぐさま反応してついて行ったのが勝ったベストソリューション(牡4=現地表記では牡5、父コディアック)。ここでゴーサインを出したベストソリューションの鞍上、P・コスグレイヴ騎手のファインプレーが勝利の大きな要因だ。 ベストソリューションはスタートで左右の馬に挟まれてポジションを悪くしていたが、そこから明確な意思を持って前めの位置を取りに行ったのも大正解。後方待機勢は人気のヤングスターや本命を打ったサウンドチェックを含めて勝負にならない流れだっただけに、鞍上の好判断が光った。 さて、先週末のレースでは英国のGI英チャンピオンS(芝9ハロン212ヤード)を6馬身差で勝ったクラックスマン(牡4=父フランケル)も印象的だった。 今年は4月のGIガネー賞を快勝したが、その後のGIコロネーションCは辛勝で、続くパンパンの良馬場だったGIプリンスオブウェールズSは完敗の2着。それ以降は硬い馬場を嫌って、GIキングジョージ、GI英インターナショナルS、そしてGI凱旋門賞を回避したが、今回は待望の重馬場。…
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