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【株の学校123・株式投資初心者入門編】アベノミスク相場とはいったい何!?
(酒井)
「皆さん、こんにちは。株の学校123の酒井です。今日は強気相場…つまり、上昇相場について、ある格言をお伝えしたいと思います。それは、「強気相場というのは、悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福の中で消えていく」というものです。
この格言は、ニューヨークのウォール街で60年前から使われているもので、強気相場の始まりから終わりまでを表現しています。
今回この格言にちなんで、チャートというよりは、全体の相場の中で、多くの人たちがどのように行動していくかを説明していきたいと思います。
(ホワイトボードに図を描いて)まず、相場というのは買い手と売り手がいますので、下降する局面もあれば、上昇する局面もあります。ですので、今、上昇相場であったとしても、そのままずっと上昇し続ける相場というのはありません。相場は上昇と下降を繰り返していきます。『絶対この銘柄は上がるよ』と言われても、いつか下がる局面も出てきますので、このことは必ず念頭に置かないといけません。
では、ここで相場全体がどのように形成されていくのかを考えていきたいと思います。
(ホワイトボードの図に丸をして)まず、この立ち上がりの部分、どん底から回復局面に向かう時です。冒頭の格言でいうと『悲観の中で生まれ』の部分ですね。この時は景気も企業の業績もどん底です。このような中で上昇相場は生まれるということを、格言では言っているわけですね。このどん底の中、相場は上がり始めるわけですが、どんなことが起こるのかというと、まずは金利が下がり出します。景気も悪い、企業の業績も悪い中、もっと経済を良くしようということで、金融の側面から景気刺激策として金融緩和が行われます。今、実際に、ゼロ金利だとか、金融緩和とか、そういうことが行われていますよね。ですので、この時は、金融相場という相場が生まれます。金融相場というのは、金融政策によって引き上げられる相場のことです。この時は、景気も企業の業績も悪いのに、株価が上がり始めるんですね。
こうなってくると、金利が下がるわけですから、企業はお金を借りやすくなって、新規事業をしやすくなります。そうなると、企業の業績も良くなってきますし、景気ももちろん良くなりますね。金融緩和のおかげで企業の業績は回復してきますし、それに伴い株価も上がってきます。この時の相場を業績相場といいます。企業の業績が良いのを見て、株を買う人たちが増えますし、株価も上がっていきます。
業績相場のように、株価が上がる時は非常に面白いものです。ただ、この時にどうなるかというと、モノの値段も上がってきます。要するにインフレになるわけですね。株価も給料も、生活用品なんかもみんな値段が上がってきます。こういう状況は良いのではないかと個人的には思うんですが、決してそうではないようです。モノの値段が上がりすぎてしまいますので、金利を上げて調整する必要が出てきます。金融相場と逆のことをするわけですね。インフレを抑えるために金利を上げるんですね。
金利を上げると、企業はお金の借り入れができなくなりますし、再投資もしづらくなります。そして、企業の業績は少しずつ悪くなります。それでも、最初のうちは持ちこたえますが、株価は下がり始めます。こういう相場のことを、逆金融相場といいます。金融相場の逆ですね。まだ、この時点では企業の業績は上がっていますが、金利が上がっていますので、体力がなくなってくるんですね。
こういう状況を見越した投資家たちが株を売り始めるのが、この時なんですね。これまで良かった企業の業績が、次第に悪くなってきます。そして、投資家たちの売りが出始めて、相場は下がってきます。今まで上がってきた相場が、段々下げに転じてくるわけですね。上昇相場が終わりを告げるタイミングです。
そうなってくると、企業の業績は悪くなります。高くなってしまった金利が負担にもなりますし、これまで投資してきたものが段々回らなくなってきます。そうなると、業績が悪くなり、株価も下がります。この相場を逆業績相場といいます。逆業績相場が始まると、株価もどんどん下落していきます。
このように、相場は循環します。今回、相場が大きな山から大きな下降に転じるまでの、一連の流れが作られる過程をお話しし、金融政策など、政治的なものに支配されている相場の展開について説明しました。
今、アベノミクスが話題になっていますが、その中でも、金融緩和をどんどん進めていこうとしていることが注目されています。実際に株価も上がってきていますよね。この状況はまさに、金融相場に当たります。金融相場は現在進行中なんですね。今、金融相場のどのあたりにいるのかはわかりません。確かに企業の業績は少しずつ良くなってきていますが、今はまだ金融相場の最初の方かもしれません。このまま企業の業績が良くなれば、業績相場がそのうちやってくるでしょう。
とにかく、この局面であれば、まだしばらくの間は上昇が期待できると考えられます。もちろん、相場の上昇はこれだけが原因ではありませんし、株価が上がる理由もこれだけではありません。今回説明した、金融相場や業績相場といった相場の大きな流れに関して、『今、どのあたりにいるのか』ということを考えていくのも面白いのではないかと思いますし、こういう相場の大きな流れが分かった上で、これから上がりそうな株をチャートを見ながら探していくと面白いのではないかと思います。
そんなわけで、今日は、強気相場がどのように構築されていくのかを、政策的な側面から考えていきました。またお会いしましょう。お疲れ様でした。」
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