「地方競馬記者コラム・仕事 賭け事 独り言」 20日の北海優駿(門別競馬場)で、5月27日の九州ダービーから始まった地方競馬ダービーシリーズが終了。今年も佐賀、金沢、名古屋、大井、園田、水沢、高知、門別8場で「ご当地ダービー馬」が誕生。ただ、今年は九州ダービー栄城賞を手にしたスーパージェットが交流重賞の高知優駿も制したため、ダービー馬の称号を得たのは7頭となった。 今年は本命馬の受難が目立ち、1番人気馬での優勝は「岩手ダービーダイヤモンドカップ」のチャイヤプーンただ1頭。3連単では、その岩手を除く7レースが万馬券となった。その中で高知では103万2100円、門別では96万1000円と大波乱の決着が2レースもあった。 前哨戦での圧倒的な勝ちっぷりなどから、不動の本命馬と目された石川ダービーのノブイチ、東海ダービーのサムライドライブ、北海優駿のサザンヴィグラスなどが立て続けに敗北。競馬の難しさを懐の痛みと共に改めて教えられた。 東京ダービー馬のハセノパイロ、九州と高知のダービーを制覇したスーパージェット、東海ダービー覇者ビップレイジングの3頭が「ジャパンダートダービー・Jpn1」(7月11日・大井)で打倒JRA勢に挑むことになるようだが、昨年のヒガシウィルウインの偉業に続き地方馬連覇なるか。 全日本2歳優駿1、2着のルヴァンスレーヴ、ドンフォルティスなど強力布陣のJRA勢相手だが、今年の「波乱の流れ」を後押しに金星奪取を期待したい。また、各地のダービーに出走した地方の精鋭馬は今後のいっそうの成長を遂げ、交流重賞でも活躍する姿を見せてほしい。
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