「東京ダービー・S1」(6日、大井) 開催3日目の11Rで争われ、2番人気のハセノパイロが優勝。4角2番手の積極的な競馬で、直線は後続とのたたき合いを辛くも制した。的場文は6番人気のクリスタルシルバーに騎乗したが、首差で今年も2着。3着には、さらに首差で8番人気のクロスケが追い上げた。 昨年のNAR2歳最優秀牡馬が大一番で意地を見せた。ハセノパイロが接戦を制し、南関東3歳馬の頂点に立った。東京ダービー初制覇の矢野貴は「ホッとしています。今晩は眠れないでしょうね」と興奮と喜びの入り交じった表情を浮かべた。 道中は好位の外を追走。3コーナーから進出し、4コーナーを過ぎて先頭へ。直線では内のクリスタルシルバー、外のモジアナフレイバーとたたき合いを展開。最後はクリスタルシルバーを首差退けて栄光のゴールを駆け抜けた。 昨年のヒガシウィルウィンに続いて東京ダービーを制した佐藤賢師は「2歳最優秀牡馬として、負けられないと思っていた。矢野君が思ったような競馬をしてくれた」と満足そうに振り返った。 次走はジャパンダートダービー・Jpn1(7月11日・大井)を予定している。「JRAの馬に太刀打ちできるように、しっかり仕上げたい」とトレーナーは勝ってかぶとの緒を締めた。 一方で、37回目の東京ダービー騎乗となった的場文は、10回目の2着に終わった。地方競馬最多勝利と並ぶ悲願は、今年も達成できなかった。それでも「印がまったくない馬で、正直期待してなかったけど、本当によく走った」と相棒のクリスタルシルバーをたたえていた。
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