【中京競馬攻略法】穴になるのは意外に先行馬 ジョッキーの狙い目は福永祐一騎手

上半期の総決算・宝塚記念も終わり、今週からは福島・中京競馬が開幕し夏競馬も本格化といったところ。開幕週の中京では短距離重賞のCBC賞(GIII・芝1200m)が行われる。昨年は人気のシャイニングレイが最後方から一気に追い込み勝利した一方で、2・3着には人気薄の先行2頭が粘り3連単は417,490円という高配当となった。この中京競馬場というコースで的中を目指すにはどのように考えればよいのか。中日スポーツ・大野英樹記者に夏の中京攻略法を伺った。 ◆長い直線で差し・追い込みに目を向けたくなるが  例年、中京の芝は今回の第3回中京開催を最後に張り替えを実施する。12月からの使用に加えて、梅雨時期と重なる7月開催はタフな馬場になりやすい。  この原稿を書いている6月24日は東海地方は梅雨明けはしておらず、微妙な空模様の中で開幕週を迎える。  ただ、JRAの馬場造園技術は世界でもトップクラス。前開催後に部分的な芝の張り替えを実施、馬場のクッション性を高くするエアレーション作業を済ませた。芝は良好なコンディションのようだ。  それだけに開幕週は他場と同じく先行有利。昨年、開幕週のCBC賞を勝った2番人気のシャイニングレイ。これは追い込んでの勝利だったが、2着は2番手から進めた13番人気のセカンドテーブル。ハナを切って3着と粘ったアクティブミノルは8番人気だった。  開催が進めば力がある差し・追い込み馬は活躍するが、穴をあけるのは意外に先行馬だったりするのが中京の特徴。最後の直線は中山芝コースに次いで傾斜のきつい坂が設けられている中京だが、ラスト240mはほぼ平坦。長い直線で差し、追い込みに目を向けたくなるものの、先行馬は残りやすい。  ジョッキーでは16、17年と2年連続中京リーディングに輝いている福永祐一騎手が狙い目になる。(取材・文=中日スポーツ・大野英樹)

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